まさか自分が「うつ」
今から6〜7年前の話ですが、「うつ」と診断されました。
当時の私は慢性的な不眠に苦しんでいて、朝、目覚ましが鳴り布団から出るとき、絶望的なほど体が重く、歯を食いしばりながら台所に向かっていました。
家族の朝食、身支度そして保育園へ送る。ついでにゴミ出し、洗濯。
この一連のルーティンが終わると、その日の電池残量がいっきに下がり、テーブルでコーヒーをすすりながらボンヤリする(その暇があったら寝れば良かったのに!)。
そして残りの家事や買い物を済ませると、すでにお迎えの時間。
子どもが留守の間、自分の時間を満喫する、とかいう発想、そもそも体が元気じゃないと出てこないのよ・・
いかに電池残量を減らさないかに注意しながら夕飯を作り、子どもが寝る頃には頭が締め付けられるような眠気に襲われ、そのままベッドに倒れ込んで就寝。
夜中12時頃、なぜか目が覚める。
そこから、体は疲れてベッドに居たがっているのに、頭はぐるぐると回転し浅い夢をみたり寝返りをうったりして、明け方やっと深い眠りに落ちたところで目覚ましに起こされる。
・・というような生活を送っていたので、当然ながら日中のパフォーマンスは落ちます。
やりたいことができない、時間はあるのに休めない、そんなジレンマに陥り、とにかく夜眠れるように、とあれこれ試しましたが、かえってそれが「眠れない」ことへの強迫観念になってしまったように思います。
睡眠不足からくる頭痛がもう限界に近づいた時、飛び込んだ内科で先生から出た診断が「うつ」。
まったく思いもよらない結果でした。
帰宅するなり、「おかあさんウツだから!」と宣言して部屋に籠もり、布団の中で大声で泣くうち、どんどん力が抜けて楽になっていきました。
この経験で、一番インパクトが大きかったのは、自分の状態を医師に明確に宣言してもらったことです。
今まで、
朝起きてきて朝ごはんが用意されてなかったら?
洗濯していなかったら?
ゴミ出しや掃除は?
という風に自分を縛っていた(と思い込んでいた)事柄を、「うつ」という病名がすべて吹っ飛ばしてくれた。
ぜ〜んぶ放ったらかしていいんだ。だって「うつ」だから。
その時の開放感と安堵感は忘れられません。
今思えば、もっと早くに家族(特に夫)にサポートを求めていればよかったし、私がそこまで頑張らなくても、家族はそれほど困らなかっただろう、と思います。
「助け」は「助けを求めている人」のところに来るものです。
自分自身が助けを求めていることにすら気が付かず、勝手に追い詰められていた私は、あの時の診断に本当に救われました。
その後、陰ヨガと出会ってからは心も体も「手放すこと」を覚え、いまではすっかり「休み上手」になりました(笑)
もしあなたにも「休むこと」へのためらいや罪悪感があったら、自分に「病名宣告」してみたら楽になるかもしれないですよ!
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