脳の質を変える?瞑想・マインドフルネス
ヨガの経典にはっきり書いてあるのですが、ヨガのさまざまな動き・ポーズは最終的に「瞑想」を長く続けるため、という目的があります。「体を鍛える」とか「柔軟性を高める」ではなく、ただじっと「座る」ためにヨガは考案されたのです。
ですが、わたし自身この「じっとしてる」が苦手で、ずっと瞑想を避けていました。
何年も前から「マインドフルネス」という言葉が広まり、IT企業などでパフォーマンス向上のため瞑想が奨励されているのは知っていましたが、なかなか実行に移せませんでした。
ところが、ヨガの勉強をしていく中でどうしても「瞑想」は外せない、ということが分かってきて、1日5分からでも・・・という気持ちで瞑想をスタートし、ようやく「瞑想」が生活の一部に溶け込んできました。
結論からいうと・・・瞑想は、脳の質を変えます。
脳科学的には、前頭前野に働きかけ、感情のコントロール力を高める、と言われています。
人間は、放っておいたらうつになる生き物です
過去にあった嫌なこと、恐怖、痛み。
未来に起こるかもしれない挫折、別れ、変化。
実際には起きていないにもかかわらず、過去や未来をリアルに想像してストレスを感じてしまえるのは、人間ならではの特徴ともいえます。
そして、脳は「実際に起きたこと」と「想像したこと」の区別をつけません。
脳にある扁桃体という器官は、不安や恐怖によって活性化し、ストレスホルモンを出し続けるよう指令します。私たちは、脳の仕組み上、ネガティブなイメージだけでストレスを増幅させる作りになっています。
ちょっと試しに、1分でいいから、座って目を閉じてみてください。
・・・どうでしたか?
あっちこっちにさまよっていた心が、「いまここ」に戻ってくる感覚がありましたか?
私のヨガの先生が言うには、「瞑想は、やるか、やらないか。それだけ」なのです。集中できなくても、すぐに効果が得られなくても、ただ1日1分間、目を瞑ってこころを「今」につなぎとめる。ただそれだけで、私たちの脳に、しあわせを感じるゆとりが育まれていくのだと思います。
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